失敗を繰り返さないために… (告知事項という不安) [土地探し]
購入したい土地は決まりましたが、前のように将来に問題があったりしないかと一条の営業のNさんが
またまた市役所などを走り回ってくれました。不動産屋さんも同様に調べてくれてわざわざファィルに綴じ
て持ってきてくれました。
実は心配事が2つあったのです。
1つは候補地の裏です。実は
このように茶畑と畑が広がっています。そしてその畑を挟んでちょうどこの写真を撮っている所が
最寄り駅までのバスの始発のバス停です…。
なにかまた「将来道路になります」とか言われそうじゃないですか?
そこで市役所で調べてもらった結果は…
① 近所に都市計画道路の予定はありません。
② コンビニがある側(写真の右側)は『第一種住宅地域』ですが、大きな店舗の出店予定地はありま
せん。
③ コンビニとは反対方向(写真の左側)は第一種低層住居専用地域なので低層の住宅しか建ちま
せん。
そして問題の写真手前側は、なんと『市外化調整区域』という『原則として住宅の建築は禁止!』という
場所でした。つまり写真手前の土地は原則としてずっとこのまま!
と、ここまでは万々歳の状態だったのですが、実はもう1つの心配…
よく新聞に入ってくる売り込みチラシですが、この右側の囲まれた部分に大事なことが書いてあるので
すが、ここに『※告知事項有』と書かれているのです。
よく『建築条件付き』というのは見かけるんです。これは『指定した工務店さんでしか建てられません』と
か建築する上での制限のことですが、土地代が安くても建物代にオンされてしまって結局安くならない
場合が多いし、何よりウチの場合は既に『一条工務店さんに建ててもらう!』ということを決めていました
から、はなから建築条件付きの土地は選んでいません。
でもこの『告知事項有』というのに出会ったのは初めてなので、何があるのか不安でした…。
それでも『告知事項』の内容を調べてもらっている間に、初めて一人で乗り物を使って学校に通うことに
なる息子とバスで駅と候補地の間を往復したり、休日の朝と昼間と夜にカミさんと車で現地に行って
様子を見たり写真撮影をしたりして、問題が無かった場合にはすぐに決断出来るように準備をしていま
した。
そして、やっと判明したこと…それは、「ここに以前住んでいらっしゃった方は孤独死されたそうです。
ただ、隣の家の方がすぐに異変に気付いたので、長い間放置されていたというのではなく、亡くなった
日の昼頃には通報があったそうです…」。
実際の死因などはもちろんお聞きしていませんが、前の日まで毎日元気で庭いじりをしていた人が、
珍しく外に出てこないので隣の人がすぐに「変だな?」と思って警察に通報してくれた。それでも一応
孤独死には違いないので『告知事項』にさせてもらいましたとのことでした。
長い間放置されていたわけでもないし、お子さんは東北の方にいらっしゃって戻って来ないのでこの
土地を手放したいということだけだったので、我々は安心して契約を進めてもらうことにしました。
そんなこんなで『ヤレヤレ』と胸を撫で下ろしたわけですが、土地を買うだけでもチェック項目はいくら
でもあるということで、繰り返しになりますが、私達が参考にした本を紹介させていただきます。
やっと決まった!土地探し [土地探し]
新聞の折込を見て気になった所へ足を運んでみたりもしましたがなかなか良い所が見つからないで
いたある日、不動産屋さんに車で連れて行ってもらった何件目かでようやく巡り会えました。
もうこの頃には空き地ではなく空き家が建っている状態の土地を巡ることがほとんどだったのですが、
静かな住宅街で前にはマンションがあるけれど日当たりはまぁまぁで、すぐそばにコンビニがあって、
今まで利用していた駅までバスで10分チョットかかりますが始発の停留所であることも魅力でした。
(今でも最寄り駅までは歩いて10分以上かかるので、天気が悪い日のことを考えると今よりかえって
便利かも知れないのです・・・)
今の現場はこんな感じです。
周りは同じ時期に売りに出された家が並んでいるので、ウチの家が出来たら目立つこと間違いなし!
工事中も宣伝になると思いますよ! 一条工務店さん!
さてさて、ようやく土地が決まりましたので、次回からは新たな戦い(?)が始まります。
これまでより沢山の話が出来るといいなぁ…と思っています。
道路って色んな種類があるんだ [土地探し]
土地を探す範囲を隣の駅まで広げてみましたが、『道路』という壁にぶつかりました。
この場合の道路とは『建築基準法』で言う道路のことですが、例えば角地で日当たりが良く、今の団地
から息子の中学校までの通学路のほぼ途中にあるという好条件の場所の場合、今の建築基準法施行
前からあった道路が横にあるので、今から建て替えるとすると道路の中心から2mは空けた部分まで
下がらないといけない…、これを『セットバック』というのだそうですが、つまりは今建っている家の土地
よりも土地が削られてしまうわけで、この結果ちょっと理想の広さ(35坪)の家は建たないということが
判明しました。
それから多かったのが道路と土地の接している部分が2m程度しかない物件。建築基準法では『道路
に2m以上接していなければならない』という決まりがあるため、逆にいうと道路に2m接していれば宅
地として販売可能なわけです。
でもその2mの位置に隣の塀があるような場合、ウチの車の横幅は169cmですのでサイドミラーを広げ
たままだと超ギリギリ、一条のNさんに言われたのは「この幅では作業車が入れないので作業が大変
になる」とのこと…。私も夜や雨の日に狭い出入り口から車を動かす勇気は無いので、この物件も諦め
ました。
1駅隣りの物件も色々と見ましたが、その駅までバスを利用しないといけない等息子の通学に影響が
ありそうな場所がほとんどだったので、『もっと良い条件の所を!』と結論を保留にしていました。
でも、何とか11月初旬には土地を決めてしまいたかったので、土日返上でまだまだ探し続けたのでした。
土地探し これが決まらないと… [土地探し]
探し始めたら数日で見つかった物件は、残念ながら将来の展望が思わしくないためにキャンセル
しましたが、その翌日からは次の土地探しがスタートしました。
前にも書きましたが息子が中2で来年高校入試なのと、部活も続けたいそうなので転校は避けたい
という考えから、どうしても探す範囲が狭くなります。
予算は土地+建物でローンは5000万円まで!としているので一条さんから依頼を受けた不動産屋
さんも苦労していました。(だって総額が決まっているのだから、土地が高かったら一条さんが作る建
物代が安くなるということですからね)
ただ『土地が決まらないと家は建てられない』、つまり『土地が決まらないと一条工務店さんは仕事が
出来ない』わけなので、営業のNさんとしては『早く決まってくれ!』と思っていたでしょう…。
この間、私達もボーッとしていたわけではなく、展示場巡りをしていた時に各住宅メーカーさんの所で
受付に住所と氏名を書いてきたので土地の情報とかが入って来て、少しでも気になるとこっそり見に
行ったりしてました。(あくまでも一条さん関係の時間以外でですが)
でもそうこうしているうちに11月になってしまい、仕方がないので1駅隣りまで範囲を広げることにし
ました。なにせブログ名のとおり『もうすぐ4回目の年男になる』ので、少しでも早くローンの支払いを
始めないと定年過ぎても暫くは支払いが続いてしまうからです。
息子は保育園も電車通園だったので、『もう中学生なんだから1駅ぐらいは一人で通学出来るだろう』
という親の身勝手ではありますが、とにかく『土地が決まらないと何も出来ない!』状況に多少
ハラハラし始めていたのでした。
土地探し 用途地域というワナ [土地探し]
仕事の関係で話が分断してしまい申し訳ありません。
前回、土地を見つけたけれど近くに大きな道路が作られる予定があったということをお話しましたが、
前回の地図で青く塗っていた部分の拡大です。
今回も青い線で囲ってある部分が候補地だったわけですが、土地の下の方から上にかけて線が書かれ
ているのが分かると思います。
そしてその線より左に『第一種住宅地域』、右に『第一種低層住居専用地域』と書いてあることも分かり
ます。
これが『用途地域』と呼ばれるもので、現場に行くと広い土地があるだけで線や杭などがあるわけでは
ないのですが、将来のことを考えると重大な問題が見えてきます。
『第一種住宅地域』とは、寺院や診療所・公衆浴場・床面積500㎡を超える店舗や飲食店などの建設
が可能で、『第一種低層住居専用地域』には、お店は住宅を兼ねたものしか建てられず、建物の高さ
の制限や2~3階建しか建てられないのでほぼ日当たりの良さが保証されます…。
つまり、”将来広い道路が近くを通っても”線の右側は低層の住宅しか無くて日当たりも良いのですが、
線の左側は床面積500㎡を超える大きな店舗やホテルやボーリング場なんかが隣に建てられても仕方
がないことになります。
だから、今は静かで緑が多くて気持ちの良い環境でも、年老いてゆっくり暮らしたい頃には様変わりした
ような環境の中に暮らしている可能性があるわけです…。
なので、この事実が判明してからすぐに一条工務店の営業さんに連絡をして相談をし、結局この話は
無かったことにしてもらいました。
他の住宅メーカーさんや不動産屋さんもこのように市役所に行って調べてくれたりするのか分かりませ
んが、すでに地主さんからは『契約日を決めて欲しい』という連絡が入っているにもかかわらず調査をし
ていただけた不動産屋さんに感謝ですし、『もっと詳しい情報を!』と言って短期間の間に何度も市役所
へ行って色んな人に話を聞いてくれた一条工務店の営業さんにも大感謝です
この事件(?)の後、ちょうど新聞の広告に興味を引かれるタイトルの本が紹介されていたので、私なりに
少しだけですが土地の勉強をしました。
もし良かったら皆さんも参考にしてみてください。
土地探し 思わぬ落とし穴? [土地探し]
土地を紹介された初日からいきなり仮契約をしたくなるような良い物件に巡り会えました。
そして、さっそく一条さんがラフ書きではありますが、最初の間取り図プランを作ってくれました。
『土地が決まればこんなに早く間取り図が作れるんだぁ!』と喜んでいたのですが、
しかし、この日の夜に想像もしていなかった事態が発生したのでした…。
それは、『道路計画』というものです。
不動産屋さんが市役所から土地の情報(道路計画図)を取り寄せてくれたのですが、
中央の青い部分が購入しようとしていた土地です。
そのすぐ上に右上から左下にかけて太い線で道路のようなものが書かれているのが分かると思います。
実はこれが既に計画されている道路で、確かに今の地図を見ると数キロ右と左には広くなった道路が
あって、言われてみれば『これが繋がるのかも…』と気付くのですが、これが完成すると青い部分のすぐ
上の辺りが鉄道の線路との立体交差の端になることになっているのです。
これだけだと『少しうるさくなる程度じゃないの?。それでも自然が多ければいいじゃないか』
と思われるでしょうが(実は我々も最初はそう思っていました)、その後に送られてきた別の資料には、
もっと怖い『計画』が載っていたのです
土地探し開始! [土地探し]
一条工務店さんと仮契約をした次の日曜日(10/24)からは土地探しが始まりました。
一条さんは土地の売買を直接しないので、地元の不動産屋さん(今回はS社さんです)に希望を伝えて
探してもらうという形です。(とは言えS社からウチへ送られた情報は全て一条さんへも伝わっています。
例えばウチの郵便受けに入れておいてもらったチラシがあれば、それと同じ物が一条さんへも送られて
います)
ウチの土地の希望としてお願いした内容は、
① ローンの借り入れは土地と建物合計で5000万円。
② 息子が中2で部活と高校受験があるので転校をしないですむ範囲。
そして、
③ カミさんが今の団地のベランダのプランターで野菜を作っているので、小さくてもいいから畑を作れる
スペースが欲しい
というものです。 今住んでいる地域は市の中でも地価が高い方だそうで、息子が転校しないようにする
となると結構厳しいということも言われましたが、事前にこちらの希望は伝えてあったので初打ち合わせ
の時には数件の候補地が挙がって来ました。
(ちなみに、ウチの市は本来の学区以外の所へ引っ越してもその年度末までは越境okです)
早速その内の3件を一条の営業さんと一緒に見に行きました。
2件は入口が2mぐらいしか無かったり、日当たりがイマイチだったりとハズレだったのですが、3件目の
物件は裏側とは言え息子の中学校が見えていたり、すぐそばに大きな森があったり、同じ地主さんが
少しずつ売りに出している場所らしく周りが広々としていたり…と、気に入ったので事務所に戻って詳細
説明を受け、仮契約のお願いをしたのでした。