SSブログ

雨にも強い合板 (一条工務店の場合) [その他]

 先日、『建築中の現場が雨に打たれて合板がビショビショになっている。自分が施主ならイライラする』というコメントをいただきました。
施主の一人として当然私も気になる点ですので、少し調べた結果をお知らせしたいと思います。

まずは
上棟直前.jpg
こんな感じにコンクリートの土台が出来て、その上に床パネルを張った状態の時ですが、

上棟直前の床.jpg
こんな風に養生してありました。

エンボスシート(防湿フィルム)を張って、シートの端と端は重ねて、その重なった部分に緑色の養生テープを貼ってますので、これで大抵の雨の浸入は防げていたはずです。
(ちなみにこの2枚の写真は我が家の工事中の時のものです。こんな風に使うと思って写していなかったので枚数が少なくてゴメンナサイ[わーい(嬉しい顔)]

次に合板そのものについてですが、一条工務店の合板は農林水産省が決めるJAS規格(日本農林規格)の『特類』という規格をパスしています。

規格の種類や詳細についてはインターネットで『日本農林規格 合板』と検索してもらえばPDFが簡単に入手出来るので、それを読んでいただいた方が私の下手な説明よりも理解出来ると思うので省略しますが、簡単に言うと「屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした構造用合板」のことです。
パスするための試験内容としては例えば「沸騰水中に72時間(=3日間)浸した後、そのお湯が冷めるまでそのまま浸し、濡れたままの状態で接着力試験を行なっても壊れない」というのがあります。

また、木材は一度乾燥させれば雨に濡れたとしても内部に水分を留めておかずに元の状態に戻ろうとする性質がありますから、その木材を3日間以上連続で水に浸しても壊れないという評価をもらっている一条工務店の合板であれば、コメントでいただいた「合板は水分すってボロボロ」というのは外からの見た目だけだと思われます。
さらに「台風のあと数日間放置」というのは濡れた木材を元の状態に戻そうとすれば当然の行ないです。

「今どきの家は建築途中に何回も雨に打たれると激しく木材、特に合板が劣化する」という内容から、合板のことについての知識をお持ちの方からのコメントだと思いますが、3日間沸騰水中に入れてあるのを超えるぐらい刺激の強い雨が降るとは思えません。

さらに、合板ではありませんが、一条工務店の場合は土台や土の部分から伸びている柱などにはシロアリ対策として薬剤を注入しています。よくある『木材の表面に防蟻剤を塗る』という方法ではなく、加圧注入でどっぷりと薬剤を染み込ませる方法で、これは腐りに対しても有効です。

あと、窓の取り付けが比較的早いのも室内に雨が入らないという点では有効ではないでしょうか。
断熱材やサッシをあらかじめ組み込んだパネルを張っていくので、一条工務店の場合は他の現場と比べて窓が付くのがかなり早いです。

私は以上の調査(というほど大それたものではありませんが)の結果から、少なくても合板については、一条工務店の合板も見た目は他社さんと同じだし、雨が降れば濡れるというのも同じですが、完成後の状態は全く異なっていると言っても良いぐらい『安心出来る』と思いました。

nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:住宅

nice! 0

コメント 3

監察日記

こんにちは。残念ですが!この合板の件ですが。自分が見た限りそんな高性能な物ではありませんでした。どこにでも売っている暑い合板です。厚さは二、三cmでしょうか?水を吸い四、五cm位に膨れていました。数日と言うのはたまたま週末で月曜日は祝日だったと記憶しております。台風でシートが半分位吹き飛び残ったシートが濡れているにもかかわらず、建設資材が運び込まれブルーシートを被せて載せられていました。当然その場所はずっと湿った状態でした。そのまま更に二日はそのままでした。合板や柱には番号やアルファベットが書いてありそれを合わせてひたすら外国人や日本人の人達が釘を打ちまくると言う作業です。何でわかるか?それはうちの庭から一メートルの距離なんで。これで大丈夫?と家族で眺めてました。
by 監察日記 (2012-10-22 21:37) 

いろはに丸

監察日記さん、こんにちは。合板が濡れたら膨れるのは普通だと思いますし、完全に乾いてから作業をしていたら完成までに何日かかるか分からないので濡れたままで作業を再開するのはごく普通のことだと思います。残念ながら厚みによる性能の違いというところまでは調査はしていません。申し訳ありません。
合板や柱の番号やアルファベットが書いてある部分に釘を打つというのは一条工務店の標準化の1つです。設計図どおりの強度等を確保するために、従来のように職人さんの勘や経験値だけで釘打ちするのを止めさせて、釘を打つ場所を指定してあるのです。『打ちまくる』というのと通常の『打ち込む』の表現の違いがよく分かりませんが、この方法によって職人さんによる技術や経験の差による性能の違いを排除することが出来ます。
『外国人』という言葉がよく出てきますが、これも一条工務店の特徴です。一条工務店の木材は海外からの輸入品ですが、その輸入先から職人さん希望の人を募って勉強してもらっているものです。
監察日記さんのご自宅を作られた際の状況と比較されて『これで大丈夫?』ということになったのだと思いますが、他のハウスメーカーさんの作業状態との比較もしてみてください。
by いろはに丸 (2012-10-23 05:39) 

監察日記

こんにちは。なぜ、打ちまくると言う言葉を使ったか。それは明らかに法則性のない釘の打ち方をしてあるからです。釘と釘の間隔がテキトウで並びは直線的ではない。正直今回はいろいろビックリしました。十年位前にご近所さん宅が免震で建築していて立派な梁や丁寧な釘打ちにさすが一条と思っただけに今回はビックリの連続でした。それともプランか何かで変わる物なんでしょうか?
by 監察日記 (2012-10-23 18:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。